前日、日本テレビで『猫の恩返し』をやっておりまして本編が短いため、終わった後で『風立ちぬ』のプロモーションをやっておりました。
ジブリ作品としては久しぶり?に原作・脚本・監督がすべて宮崎駿です。
純正宮崎アニメです!
で、あまりに我慢できないため、公開当日ではありますがMM21にレイトショーを観に行ってしまいました。
飛行機系のジブリアニメでは『紅の豚』を思い出しますが、今回の作品は実在した人物をモデルにしたことと、ファンタジーではないことと、タイトルに『の』が付かない(笑)という、宮崎アニメの中ではイレギュラーな扱いなのでしょうか?
物語の背景としては、関東大震災が起こり、その後は昭和時代に突入、欧米列強諸国もアジアへどんどん侵攻する最中、このままではまずいぞと日本も戦争時代へと足を進めようとしていた頃、ただ純粋に美しい飛行機を作りたいと夢を描く青年が、富国強兵というスローガンの元に、戦闘機の設計士に推薦され、自ら志願します。
主人公はその中で一人の女性に巡り会います。
守らねばならぬものとは何なのか。
国か、愛する人か?
日本人としての自分か、個としての自分か?
公に尽くすのか、個に尽くすのか?
この類の話は、星の数ほど議論されてきていて、守る対象やその規模、老若男女(立場)の違い、国や思想によって結論は変わってきますので、もはや答えを出すことに大きな意味はありません。
では、なぜ人は生きねばならぬのか?といわれた場合、これは大変に難しい問いな気がします。
『風立ちぬ』はこの難題に対し、自分なりに意味を感じさせてくれるような物語でした。
理由は分からないのですが、何というか、こう、心が振るわされるような感じでございました。
あ、後は自分で観て下さいよ?
大の大人が泣いてたらみっともないので、涙はこらえました。笑
いやしかし、エンディングでユーミンはダメでしょう。
もうホント勘弁して下さい。
けれどー しあわせー♪
あたりで、もう涙は止まってくれませんでした(笑)
というわけで、最近のジブリアニメの中では非常にスタイリッシュな内容だった気がします。
大変良質な映画を観たと感じました。
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